福岡市早良区やまうちクリニックのお子様の皮膚治療について
福岡市早良区やまうちクリニックでは、子ども好きの院長、スタッフが優しく接しながら、お子様が安心して治療を受けられるよう心掛けております。
また、親御さまに対しても、治療や注意点などについて詳しくご説明しておりますので、何かご不明な点がありましたらお気軽にお尋ねください。
◆当院では、ベビーベッドやおむつ交換台、キッズスペースを完備しています。
子どものアトピー性皮膚炎
子どものアトピー性皮膚炎とは
大人のアトピー性皮膚炎と同じく、かゆみや乾燥を伴う慢性的な皮膚疾患です。 乳児期には、浸出液の多い赤い斑点が顔面や体幹、肢体に見られ、小児期になると首や肢体の関節部分などに症状が見られるようになります。
再発を繰り返し、慢性的に続くことが多い病気ですが、適切な治療をすれば改善が期待できます。
子どものアトピー性皮膚炎の原因
皮膚のバリア機能が低下する体質(アトピー素因)にアレルゲン(ダニ・ホコリ・食べ物など)の外的要因が重なることで引き起こされると考えられています。
乾燥などで皮膚のバリア機能が低下すると感染しやすくなります。
子どものアトピー性皮膚炎の治療方法
アトピー性皮膚炎は慢性的な疾患です。子どもの皮膚は成人と比べもともと皮脂の分泌が低下しています。基本的には保湿剤を用いて皮膚のバリア機能を正常に保つことが重要です。湿疹が出たときはステロイド外用やタクロリムス外用を行い、出来るだけ早くいい状態にして、保湿しながらいい状態を保っていくことが目標になります。体を洗う時には皮膚を擦らないよう石鹸を十分に泡立てて手で洗うようにしてください。
適切な治療、スキンケアをしていくことで大人のアトピーに移行しないようにしていくことが重要です。
とびひ
とびひとは
正式名称は「伝染性膿痂疹(のうかしん)」といい、細菌による皮膚の感染症です。
感染すると、まるで火事の飛び火のようにあっという間に広がることから、「とびひ」と呼ばれるようになりました。
なかでも「水疱性膿痂疹」は、0歳から6歳くらいまでの乳幼児期によく見られ、皮膚にかゆみを伴う水疱ができて、広範囲に広がります。
とびひの原因
黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などによる感染が原因となります。
虫刺されや擦り傷、かき傷から感染を起こすことが多く、夏の時期に多発します。
とびひの治療方法
症状が軽い場合は、抗菌作用のある軟膏を塗って治療します。
抗菌薬の内服を併用するケースもあります。
虫刺され
虫刺されについて
虫に刺されることによって生じる、とても身近な皮膚疾患です。
とくに外で遊ぶ機会が多い子どもは虫に刺されることが多いので、症状が出た後は早目に適切な処置をすることが大切です。
虫の種類によりますが、かゆみや赤いブツブツ、痛みや熱感などの症状が出てきます。
虫刺されの原因
蚊やノミ、ブヨ、蜂、毛虫などの虫に刺されることによって痛みが生じ、刺されたところから注入される物質の化学的な刺激によって、皮膚にかゆみや熱感、腫れが生じてきます。
虫刺されの治療方法
軽症であれば、市販のかゆみ止めなどの外用薬を使用しても大丈夫ですが、かゆみや赤みが強い場合、また症状が長引くような場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
基本的には、ステロイド外用薬で治療を行います。腫れやかゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬を使用することもあります。
おむつかぶれ
おむつかぶれとは
赤ちゃんのおむつに覆われた皮膚に炎症が起き、お尻全体が赤くなったり、あせものようなポツポツした湿疹が現れたりする症状を、おむつによるかぶれ、「おむつ皮膚炎」といいます。
かゆみや痛みを伴い、悪化するとただれて血がにじむこともあります。
おむつかぶれの原因
尿や便に含まれる刺激物によって炎症が起きたり、汗や蒸れ、カビが原因となって起こるものもあります。
おむつかぶれの治療方法
症状が軽い場合は、ワセリンなどを使用し、おむつをこまめに交換するなどして様子を見ます。
症状が治まらない場合は、ステロイド外用薬や保湿薬を処方して治療します。カンジダなどのカビが原因となっている場合は抗真菌薬の外用を行います。
あせも
あせもについて
あせもは汗腺の排出障害で起こります。子どもはもともと皮膚のバリア機能が弱く体が小さい子どもも汗腺の数は大人と同じであるためあせもを作りやすい傾向にあります。シャワーやこまめに拭くなどでできるだけ清潔に保ってください。赤みやかゆみを生じた場合はステロイド外用薬で治療します。
ご家庭での注意点
皮膚のバリア機能が弱いお子様は、皮膚疾患に罹りやすいのが一般的です。
皮膚に異常が見られたら注意深く様子をみて、程度がひどい場合はすぐに皮膚科を受診しましょう。