こんなお悩みありませんか?
- 寝たきりで当たる部分の皮膚が赤くなる
- びらん(浅く皮膚がむけたもの)ができる
- 皮膚にクレーターのような穴ができている
- 傷が治っては悪化したりを繰り返している
床ずれと難治性潰瘍とは
「難治性潰瘍」とは、文字の通り治りにくい創傷のことを指します。
なかでもよく見られるのが「褥瘡(じょくそう)」で、一般的には「床ずれ」といわれるものです。
床ずれは、長期間ベッドに寝ている方や車いすを利用している方によく見られる症状で、体の一部が常に圧を受け続けたりズレる力が加わったりして血行が悪化し、皮膚や皮下組織にダメージが蓄積されていきます。最初は皮膚が赤くなり、悪化するにつれてびらん、皮膚の壊死、潰瘍となっていきます。
床ずれ以外にも糖尿病などの患者様で膝より下に治りにくい傷ができて治療に苦労することもあります。
床ずれと難治性潰瘍の原因
床ずれの場合は、長時間ベッドや車いすを利用している方で、自分で寝返りを打つなどの体位変換ができない方によく見られます。
長時間にわたって体の一部に圧が加わったり、ズレの力が加わることで皮膚や皮下組織、筋肉への血流が途絶えて、それぞれの組織が壊死してしまいます。
膝より下などにできる難治性潰瘍の場合は、原因が圧ではなく、糖尿病や閉塞性動脈硬化症などの全身疾患であるケースがほとんどです。
病気による血管障害や知覚障害、感染があるために、自然治癒力が働かずに傷が治りにくくなります。
床ずれと難治性潰瘍の治療方法
床ずれもその他の難治性潰瘍も、まずは根本原因を取り除くことが大切です。
床ずれであれば体位変換適切なマットレスの使用など、除圧を心掛け、衛生管理や栄養管理にも気を付けます。
傷の管理に関しては軟膏処置や適切な創傷被覆材を用います。洗浄などで清潔に保つことも大事です。
膝下にできる難治性潰瘍については、基本疾患の治療が第一優先となります。傷は血流がよくないと決して治りません。血流不良のある場合は血流を改善する治療を行い、糖尿病があれば血糖コントロールを徹底して行うことが大事です。そのような場合は一つの診療科だけでは治療できませんので総合病院に紹介いたします。